40代からの体力作り・有酸素運動と無酸素運動
40代から意識してやっておきたい事、それが体力作りです。まだ半分以上もある長い人生を快適に生きるためにも、今のうちから体力をつけ、病気に対する抵抗力をつけておきましょう。
40代からの体力作りはマイペースで
ちょうど人生の中間点にあたる40代は、多少の無理をしても回復が可能です。しかし、運動を基にした体力作りは一朝一夕ではできないので、マイペースで続けることが大切です。
そのためにおすすめなのが「有酸素運動」です。
有酸素運動は、身体の中に酸素を取り入れながらゆっくりとしたリズムで行う運動で、筋力や体力は50%程度しか使いません。
具体的には、ウォーキングやジョギング、スイミングなどがあげられますが、うっすらと汗ばむ程度に行います。体力を残しながら行うので、疲れもあまり溜まりません。
有酸素運動を行うと全身の血行が良くなるので、免疫力がアップし、病気にもかかりにくくなります。そのほか、肌のつやが良くなったり、抜け毛や白髪のリスクも減らせるなど、美容面での効果も大です。
この有酸素運動は、通勤や買い物時になるべく歩くようにしたり、家事をしながらあちこち動き回ったり、ガーデニングや山歩きなど、好きな趣味と平行して行うこともできます。
時には無酸素運動も
40代からの体力作りは、有酸素運動を継続して行うようにするとともに、時には無酸素運動も取り入れるのがコツです。
無酸素運動は、ある程度激しい運動で、一定の限度を越えると取り込んだ酸素だけでは足りなくなり、無酸素でエネルギーを使う状態になります。
具体的には、全力疾走、けんすい、腕立て伏せ、縄跳び、ダンベル体操、腹筋運動などがありますが、短時間でも筋肉に負荷がかかり、疲れが残る場合があります。
しかし、無酸素運動の最大のメリットは、筋肉を鍛えることができるという点です。筋肉を強化することにより、基礎代謝量をアップすることができるので、太りにくい身体になります。
また、筋肉は自ら熱を作ることができるので、冷え性を改善したり、膝痛や腰痛を予防することもできます。
60代や70代になってからでは無酸素運動は難しくなりますが、40代のうちなら効果的に行うことができます。
※無酸素運動は短時間でも身体に負担をかけるので、循環器系やその他に何らかの病気がある場合は、医師に相談の上、行うようにしてください。
【参考書籍】
季節と暮らす12カ月 漢方養生ダイアリー: 40代からの体質改善